上柚木の四季(樹木紹介)

「森の案内人」のエキスパートである渡辺博士が、四季折々の自然木の魅力を紹介します。

渡辺先生プロフイール

1963年生まれ
森林インストラクター
農学博士

著書に「公園・神社の樹木」「イタヤカエデはなぜ自らの幹を枯らすのか」があり、上柚木公園では年4回開催している樹木観察会の講師や樹木プレート(樹銘板)の監修をお願いしています。

次回樹木観察会、講座の予定

令和3年4月29日(木・祝)「上柚木公園の新緑と花を楽しもう」
申し込み方法は下記イベント案内にてご確認ください。
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四季折々の樹木等の案内

  • ヤマモモの雄花

    投稿者

    渡辺一夫先生(森林インストラクター)

    撮影した場所・時期

    公園内・3月

    ひとこと

    ヤマモモ(山桃)の雄花の蕾が、徐々に大きくなってきた。花といっても花弁はない。花粉は虫ではなく風に運ばせている。ヤマモモにはオスの株とメスの株があり、オスの株には花粉を出す雄花が、メスの株には赤い実になる雌花がつく。実は食用となるが、オスの株には実がつかない。

    update: 2021.3.3
  • 葉巻状のスイカズラの葉

    投稿者

    渡辺一夫先生(森林インストラクター)

    撮影した場所・時期

    公園内・3月

    ひとこと

    スイカズラ(吸葛)の葉が、「葉巻」の様に丸まっていた。葉の裏側には空気の出し入れをする気孔があり水分が蒸発しやすい。葉の裏側を包むように丸くなると効果的に乾燥を防げるのだろう。スイカズラは半落葉性のつる植物。今見られるのは冬を越した葉である。

    update: 2021.3.3
  • ハモグリバエのアート作品

    投稿者

    渡辺一夫先生(森林インストラクター)

    撮影した場所・時期

    公園内・3月

    ひとこと

    ハマヒサカキ(浜姫榊)の葉に描かれたアート作品。ハモグリバエというハエの幼虫が葉を食べながら移動し、その跡が白い線となって残ったもの。入口か出口らしきものが見える。天敵の寄生バチに捕まらないように進路を頻繁に変えるため、複雑な一筆書きになるという

    update: 2021.3.3
  • クズの葉痕

    投稿者

    渡辺一夫先生(森林インストラクター)

    撮影した場所・時期

    公園内・1月

    ひとこと

    夏の間、はげしく樹木をおおっていたつる性のクズ(葛)だが、冬は葉を落として休んでいる。葉が落ちた痕(葉痕)が、動物の顔のように見える。目や口に見えるのが水や養分の輸送路であった維管束の痕。耳に見えるのは托葉痕。托葉は冬芽の時代に葉を包み守っていた葉に似た器官である。逆立った髪の毛に見えるのはこの春に開く冬芽。春に葉を出し、秋に葉を落とす作業を、毎年営々と行っている。

    update: 2021.2.1
  • カツラの実

    投稿者

    渡辺一夫先生(森林インストラクター)

    撮影した場所・時期

    公園内・1月

    ひとこと

    種子を飛ばす準備をしているカツラ(桂)の実。バナナのような実は二つに割れて、中から薄い羽のついた小さな種子が出て、風で散布される。頂部から伸びている細い針金のようなものは、めしべの名残。さまざまな方向に曲がっていておもしろい。花は早春、葉が開く前に咲く。花弁はないがめしべが鮮やかに赤い。

    update: 2021.2.1
  • カラスウリの実

    投稿者

    渡辺一夫先生(森林インストラクター)

    撮影した場所・時期

    公園内・1月

    ひとこと

    色があせたカラスウリ(烏瓜)の実が残っていた。夏の夜にひげの生えた白い花を咲かせ、やがて白い縦縞が入った緑の実が育ち、秋に熟して朱色に変わる。目立つ割には鳥が食べているのを見たことがない。どのように種子を散布されるのか不思議である。

    update: 2021.2.1
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